4月の花 と 鳥たち、など
- 2024年4月 -
■ ムカシヤンマ -近江平野部- ムカシヤンマの羽化に出会った 一見してオニヤンマかと間違うほど大きい。幼虫はゼニゴケなどが茂る環境を好むが、幼虫自身が水の中に入ることはないという 幼虫の半水生の生活は3年も続く ハッチョウトンボ同様に環境指標昆虫。環境悪化による生態への影響が心配されている ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ 谷桔梗(タニギキョウ)2-揖斐谷- 前にも掲載したタニギキョウ。ともかく小さいので、1輪の花をクローズアップしてと思ってもなかなか撮れない 思い切って望遠ズームレンズで、やや距離をおいてとらえてみた 毎年どうやって写真に撮るべきかよくわからないまま花の時期を過ぎてしまうが、この春もまた同じだった また来年、出直すとしよう ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ ヒメウラナミジャノメ -美濃平野部- ジャノメチョウの仲間でもっとも一般的に見られる。林縁、草原などで晩春から発生する。地味な色なので決してひと目を引くチョウではないが、昔から好きなチョウ。見つけるとうれしくなる ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ イソヒヨドリ -揖斐平野部- 夕方の揖斐の町に車をとめると、頭上からよく通る美しいさえずりが聞こえてきた。見上げると、寺院本堂の屋根てっぺんにとまって鳴いている ああ、イソヒヨドリだ 頭部から背中にかけて鮮やかな青色、腹部は濃赤色とひと目で分かる色彩をしているところを見ると、オスのようだ。スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属。北海道以外の日本列島では留鳥となっている。元々は海岸沿いの磯にしか生息しんいことから名付けられたが、近年では海岸から離れた相当内陸のビルなどでも見られるらしい 撮影した場所は海から相当離れた岐阜県の内陸部。1980年代後半からビル群やマンションで頻繁に見られるようになったという。春から夏にかけての繁殖期に、見晴らしの良いところでオスは盛んに鳴くらしい 人を見ても簡単に逃げず、幸せの青い鳥などと親しみをもって呼ばれることもある。しかしこのまま内陸への進出が続くとしたら、それはそれで心配の種となるような気がする。昔から人の暮らしと深い関わりをもって生活してきたツバメなどからしたらいい迷惑だと思うからである ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ キタキチョウ と ムラサキサギゴケ-揖斐谷- 越冬したキタキチョウがムラサキサギゴケを吸蜜 ムラサキサギゴケは一面に咲くので、まるで昆虫が群れているように見える 群生するのは地面に沿って縦横に広がる匍匐茎があるため。遠くからでもひと目でわかるところが、小さく地味に白っぽく咲くトキワハゼとの違いかな、と思っている ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ 一輪草(イチリンソウ)-揖斐谷- キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。スプリング・エフェメラルで初夏に枯れて姿を消す 二輪草が食用に適しているのに対して、こちらは有害物質を含むため食用には向かない 道なき谿一輪草の寂しさよ / 加藤知世子 イチリンソウは晩春の季語 ※ α7RM5 + FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
■ 螢葛(ホタルカズラ) 螢葛が咲き始めるとホタルの季節が近いことを教えてくれる 調べてみると4月6日に撮影したこともあるので、ホタルの発光活動の時期と合致しているわけではない ムラサキ属の多年草。岐阜県レッドデータブック(改定版)で準絶滅危惧とされている ※ α7RM5 + FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
■ 上溝桜(ウワミズザクラ)-揖斐谷- バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木 初めてこの花に気づいたとき、サクラの仲間だとは信じられなかったが、注意すると揖斐谷のあちこちの斜面で見かける この名にも、いろいろな謂れがあるという ※ α7RM5 + FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
■ 谷桔梗(タニギキョウ)-揖斐谷- キキョウ科タニギキョウ属。この属にはタニギキョウ1種があるだけの1属1種の多年草 ともかく小さい。キキョウの仲間というより、どう見てもハコベの仲間に思える 高さは10㎝ほどで直径9mmほどの花をつける。小さすぎて見落としてしまいそうになるが、群落はそれなりに目立つ 毎年どうやって写真に撮るかよくわからないまま花の時期を過ぎていく。結局のところは群落として咲く様子が、一番この花らしいと思うようにしている ※ α7RM5 + FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
■ 垣通し(カキドオシ)-揖斐谷- この時期はどこを見ても垣通し。いたるところに自生している。葉は丸くて小さいので、その形状から連銭草とも呼ばれる 多年生の蔓性草本 食べられる植物で、薬草としても用いられる。小児の疳をとるので疳取草ともいわれる 垣通しは文字通り垣根をすり抜けてどんどん伸びる 垣通しの季語は晩春。晩春というより、夏かとさえ勘違いするほどのこの頃の暑さ。しかしこの時期の垣通しがしおれているところは見たことがない ※ α7RM5 + FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
■ 鵯 (ヒヨドリ) -揖斐谷- 冬鳥がいなくなってこの世の春を謳歌する?鵯。相変わらず賑やかな鳴き声 鵯は季節による渡りをしない鳥とされているが、東京では1970年頃までは秋に渡来し、春に去る冬鳥だったという。現在では留鳥として一年中見かける。ただし揖斐谷では雪が降り積もる中で見かけることはほとんどないので、漂鳥として季節によって列島内を移動しているのだろう ※ α7RM5 + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
■ 枝垂れ桜 -揖斐平野部- 4月にはこの用水沿いのソメイヨシノに先駆けて枝垂れ桜が咲く 近年はほぼ同時に開花し、ほぼ同じ頃に満開を迎える。今年はソメイヨシノを置いてきぼりに、枝垂れ桜が一足先に満開を迎えた 台風かと思うような強風のおかげで、昨日までの黄砂は吹き飛ばされて、4月とは思えない澄んだ青空が広がった それにしても、車のドアの開閉に気を遣うぐらいの強風だった ※ α7M4 + FE 20mm F1.8 G |